高校〜大学までの時の話
不登校になってしまった人の次に付き合った人の話。
毎日のように学校でアピールされて、ほぼほぼ相手の勢いで付き合った人がいる。
初めは好きではなかった。
高校受験講習に行った友達から、話に聞いていた人がいた。
色んな意味でちょっと目立っていたから。
高校でその人と同じクラスになった。
どんな人かと聞かれると、ちょっと変わってる人だと思う。
当時は心理学を独学で勉強していると話していた。
人の心を読みたかったからだったような気がする。頭はよかった。
多分要領がいいからかあまり勉強している様子はなかったけど
いつもテストの点は良かったと思う。
サッカー部で、ちょっと猫背気味だけど、骨格がよくて、背も高くて、少しハーフのような顔立ちだった。
ここまではいい感じなんだけど、なんていうか、ナルシストというか我が強すぎて融通が効かないようなところもあって
部活でもクラスでも友人はいたけど浮いているように思えた。
どんなに暑くても毎日上下長袖長ズボン(学ラン)だった。
夏の暑い日の授業の時、下敷きで扇いでくれたり
いつもちょっと美味しいチョコレートを持っていて、会うといつもくれた。
放課後にお菓子を買ってきてくれたり。(ほとんど餌付けのような感じ)
会って話すと照れたり、一喜一憂している姿を見ていると放っておけなくなってしまった。
ちゃんと恋愛らしい恋愛をしたのはこれがお互い初めてだったと思う。
女好きという印象もある人だったらしいけれど、人が変わったようだと言われていた。
本当に一途な人だった。
自分で言うのもなんだけれど溺愛してくれていたと思う。
誕生日に初めて白い可愛い時計をもらった。嬉しかった。宝物だった。
ただ怒りっぽいところもあって、嫉妬したりすると公共の場でも壁を蹴って大きな音を出したりすることもあった。
そこを除いてはうまく付き合っていたと思う。
皆が大学受験勉強でピリピリしている中でその人はゲーム機を学校に持ってきていて、教室でゲームをしていた時は
肩身が狭かった。今思い出してもやめてほしい。
お互い違う大学に進学して一人暮らしをした。
あまり遠くない距離なので1時間ほどあれば行き来できる距離だった。
初めての一人暮らしで大変なこともあったが、好きに泊まったり行き来できることに浮かれていた。
しかしそれ以上に必修科目が多い学部を自分は選んだのでほとんど毎日朝から晩まで、あるいは半日は授業で意外と忙しかった。
そんな中でもご飯を作ったりしたし、一緒にベッドで漫画を読んだり、お泊まりしたり、クリスマスは一緒に過ごした。
普通のカップルだったと思う。倦怠期だったのかもしれない。
その頃巷ではツイッ○ーが流行り始めていた。
あっという間にはまった。
元々は科学に興味があったけれど理数系が苦手すぎて自分には理解できなかったため、
その方面に進学した都会の大学生の動向が気になっていた。
どんな勉強をしているのか、どんな生活をしているのか、とにかく興味が尽きなかった。
ツイッ○ーは初めの頃は私生活の垂れ流しのようなものだったので、そういったユーザーを見つけてはフォローして
志の高さに感心したり、会話を楽しんだりするようになっていた。
その中で頻繁にリプライを送ってくる人が気になっていた。
この時にきちんと先々を考えておけば良かったのだ。
そのままその人のことが気になり、会話をしていると真っ直ぐな人で言葉を選ぶのが上手な年上の人だった。
自分のダメなところを正してくれて、初めて自分のことを理解されたような感じがした。もうこの時点で浮ついていた。一度も会ったことないのに。
一方的に高校生活を共にした人に別れを伝えて振った。
会ったことのない人を好きになった自分と、これまで長く付き合って色々な思い出のある人への気持ちが
ぐちゃぐちゃでどうしようもなく完全に自分も正気ではなかった。
もちろん納得のいかなかった相手は夜中にアパートまできた。
怒ったら何をするかわからなかったので、自分は殺されるんじゃないか心配だった。
部屋の中に入れず玄関で朝まで過ごしてもらった。
まだ寒い時期だった。
きちんと話をせず帰っていった。
その後春になってから一度会った。気がする。
先に浮ついた自分のことを棚に上げてしまうようだが、その時に他の同級生と行為をしたと聞いてどん引いてしまった。
どん引いたと同時に、もう自分とは復縁するつもりもないし、未練も意外となかったのかなと思ってしまった。
その後も連絡がくることはなかった。(多分)
いや、冷たくあしらってしまった気もする。
それきり。
一年ほど経ってからその人のツイッ○ーを見たけど
未練タラタラなことが書いてある日もあったり、(嬉しかった)
でももう新しい人と付き合っている話もあった。(なんだよ!と思った)
他の人と幸せになっていてばいいなあと思う反面、
もしあの時にお互いにとってもっといい選択があったのかもしれないと思う。
もしツイッ○ーで年上の人を好きにならなかったら、今でも付き合っていたと思う。
もしあの時の2人の間の気怠さを別の良い方法で解決できていたら。
考え出すとキリがない。
もっと大人になって気持ちに素直になって、許せることと許せないことを話し合って
自分と相手は違う人間なんだときちんと理解できるようになっていたら
一緒にいる未来を作れたかもしれない。大好きだった。
あの時、傷つけてしまってごめんなさい。きちんと話ができなくてごめんなさい。
1番の青春の時期を長く過ごした人だから今でも特別に思う。
最近昔の写真データを整理していると当時の写真が出てきた。ムービーもあった。
微笑ましすぎて見ていられなくなった。
消さずにこっそり残している。